「足利銀行カードローンの返済日が来る。でも口座残高が足りない」
この状況になったとき、気になるのは「何日遅れたらまずいのか」「すぐ全額請求されるのか」「どうすれば延滞を避けられるのか」といったことでしょう。
今回は、これまでの記事とは違い、返済できなくなった“その日”から状況がどう変化していくのかを、時間軸に沿って追っていく構成で解説します。
足利銀行のカードローン〈モシカ〉は、利用限度額10万円~800万円、固定金利年1.5%~14.8%の商品です。毎月5日(銀行休業日の場合は翌営業日)が約定返済日となり、前月5日の利用残高に応じた金額が返済用口座から自動引き落としされます。
返済が難しいときに最も避けたいのは、何も確認せず放置することです。
ここから、「返済できないかもしれない」と気づいた時点から順番に考えてみましょう。
【返済日前】まだ滞納していないなら、最初にやることは1つ
返済日の数日前。
銀行口座を確認すると、約定返済額に足りません。
この段階ではまだ延滞していません。
最初にやるべきなのは、
「いくら足りないのか」を正確に把握すること
です。
「お金がない」と漠然と考えるのではなく、
口座残高:8,000円
約定返済額:16,000円
不足額:8,000円
というように数字にします。
不足額が分からなければ、今月だけの問題なのか、すでに返済計画そのものが破綻しかけているのか判断できません。
そもそも〈モシカ〉はいくら返済する?
足利銀行カードローン〈モシカ〉では、前月5日時点の利用残高によって毎月の返済額が変わります。
主な返済額は次のとおりです。
| 前月5日の利用残高 | 毎月返済額 |
|---|---|
| 10万円以内 | 2,000円 |
| 10万円超20万円以内 | 4,000円 |
| 20万円超30万円以内 | 6,000円 |
| 30万円超40万円以内 | 8,000円 |
| 40万円超50万円以内 | 10,000円 |
| 50万円超60万円以内 | 12,000円 |
| 60万円超70万円以内 | 14,000円 |
| 70万円超80万円以内 | 16,000円 |
| 80万円超90万円以内 | 18,000円 |
| 90万円超100万円以内 | 20,000円 |
| 100万円超150万円以内 | 25,000円 |
| 150万円超200万円以内 | 30,000円 |
| 200万円超250万円以内 | 35,000円 |
| 250万円超300万円以内 | 40,000円 |
| 300万円超350万円以内 | 45,000円 |
| 350万円超400万円以内 | 50,000円 |
| 400万円超450万円以内 | 55,000円 |
| 450万円超500万円以内 | 60,000円 |
| 500万円超600万円以内 | 65,000円 |
| 600万円超700万円以内 | 70,000円 |
| 700万円超800万円以内 | 75,000円 |
| 800万円超 | 80,000円 |
最低返済額は月2,000円ですが、「毎月の返済額が小さい=借金の負担が小さい」という意味ではありません。
たとえば毎月2万円返済しても、その後生活費が不足して1万5,000円を借り直しているのであれば、借金はなかなか減りません。
【返済日当日】口座残高が足りないとどうなる?
〈モシカ〉の約定返済は、毎月5日に返済用預金口座から自動引き落としされます。
ここで重要なルールがあります。
約定返済日時点で口座残高が返済額に満たない場合、不足している分だけ引き落として一部返済とする扱いにはならず、引き落とし自体が行われません。
たとえば返済額が20,000円なのに口座残高が19,000円なら、
「19,000円だけ返済され、残り1,000円が未払い」
になるわけではありません。
そのため、返済日前には必要額を確認しておくことが重要です。
一方、足利銀行の規定では、返済用預金口座への入金が遅れた場合、銀行は入金後に引き落としを行えるとされています。
すでに残高不足になった場合も放置せず、契約状況を確認して対応しましょう。
【延滞開始】返済が遅れると遅延損害金が発生する
返済を履行しなかった場合、〈モシカ〉の規定では遅延損害金の割合が年19.8%と定められています。
つまり、返済を先延ばしにすれば終わりではありません。
通常の返済とは別に、延滞による負担が発生します。
「来月まとめて払えばいい」
と安易に考えず、返済できないと分かった段階で対応することが重要です。
【延滞中】新しく借りて乗り切ることもできなくなる
ここも〈モシカ〉の利用者が知っておきたいポイントです。
足利銀行の規定では、
約定返済が遅延している場合、新たな借入れはできない
とされています。
普段、
給料が入る
↓
カードローンを返済
↓
生活費が不足
↓
再びカードローンから借りる
という使い方をしている人は特に注意が必要です。
返済を延滞すると、「返したあとまた借りれば生活できる」という前提そのものが崩れる可能性があります。
【翌月】ここで考えるべきなのは「今月分+来月分」
返済できないまま翌月を迎えたとします。
すると家計上の問題は、単純に1か月先送りされただけではありません。
次の給料からは、
今月払えなかった借金
通常の生活費
翌月の支払い
その他の借金返済
などを考えなければなりません。
つまり、延滞を放置するほど、
「来月の給料で取り戻さなければならない金額」
が大きくなります。
ここで一度、次の計算をしてください。
来月の手取り-最低生活費-すべての借金返済額
結果がプラスなら、家計を立て直せる可能性があります。
しかし毎月マイナスになるなら、「今月だけ返せない」という問題ではありません。
返済計画そのものを見直す必要があります。
【さらに延滞】翌々月の返済日まで返さなかった場合は要注意
ここは足利銀行カードローン〈モシカ〉の契約上、特に重要です。
規定では、
約定返済を遅延し、翌々月の約定返済日に至っても返済しなかった場合
には、通知や催告等がなくても期限の利益を失い、貸越元利金等の全額を直ちに支払う義務が生じる旨が定められています。
「期限の利益」とは簡単にいえば、決められた期日に分割して返済できる利益のことです。
これを失えば、
「これまでどおり毎月少しずつ返済すればいい」
という状態ではなくなる可能性があります。
だからこそ、長期間放置するのは避けなければなりません。
【その先】保証会社が代位弁済しても借金は消えない
銀行カードローンでは保証会社が設定されています。
返済が長期間行われず、保証会社による代位弁済が行われた場合、
「保証会社が銀行へ払ってくれたなら借金は終わり?」
と思う人もいるかもしれません。
そうではありません。
〈モシカ〉の保証規定では、保証会社による代位弁済後、利用者は保証会社に対する求償債務を返済することになります。保証履行後の損害金について年14.5%とする規定もあります。
つまり、
銀行への借金がなくなった=返済義務そのものがなくなった
とは限りません。
請求関係が変わるだけで、借金問題が解決したわけではないのです。
ここで時間を「今日」に戻す
ここまで、返済を放置した場合の時間軸を見てきました。
では、まだ返済日前、あるいは延滞して間もない「今日」に戻って考えてみましょう。
取れる選択肢は大きく3つあります。
選択肢A|今月だけの不足を解消する
臨時出費によって今月だけ資金が足りず、来月から正常な家計へ戻れる場合です。
不要不急の支出を止める、返済額を確認する、必要に応じて銀行へ相談するといった対応を考えます。
選択肢B|家計そのものを立て直す
毎月返済はできているものの、
返済すると生活費がなくなる
返済後に借り直す
カードローン残高がほとんど減らない
という場合です。
この段階では、返済日への対応だけでは不十分です。
収入・生活費・借金総額・毎月返済額をすべて確認します。
選択肢C|借金そのものを整理する
現在の収入では完済できる見込みがなく、
他社から借りて返済している
複数のカードローンがある
毎月家計が赤字
すでに複数社を延滞している
という場合です。
この段階では、債務整理を含めて借金問題そのものを解決する方法を検討します。
「足利銀行へ返済するために他社から借りる」は解決にならない
返済日直前になると、
「あと2万円だけ借りられれば延滞しない」
と考えやすくなります。
しかし、たとえば、
足利銀行 100万円
消費者金融A 50万円
という状態で、A社から2万円借りて足利銀行へ2万円返済しても、
足利銀行 98万円
消費者金融A 52万円
となります。
単純化すれば借金総額は150万円のままです。
法テラスも、借金返済のためにさらに借金を重ねる状態を多重債務とし、返済に無理がある場合には早急に債務整理を行う必要があると説明しています。
延滞回避だけを目的に借入先を増やすことは慎重に考える必要があります。
逆に「臨時返済」は借金を減らす方法になる
家計に余裕がある人は、毎月の約定返済とは別に元金を減らすことを検討できます。
〈モシカ〉では、ATMや足利銀行アプリから任意の金額を臨時返済できます。返済手数料は無料と案内されています。
ただし、ここでも注意があります。
貯金10万円
↓
10万円全額を臨時返済
↓
翌週に生活費5万円が必要
↓
再び5万円借入れ
では効率的とはいえません。
臨時返済は、
「返したあとも追加借入れせず生活できる金額」
の範囲で考えましょう。
返済できない原因を3種類に分ける
債務整理が必要なのか判断するために、返済不能の原因を分類してみます。
一時型
冠婚葬祭や家電故障など、今月だけ支出が増えた。
翌月から通常の家計へ戻れる。
この場合は、家計調整によって自力返済を続けられる可能性があります。
慢性赤字型
毎月、
手取り25万円
生活費22万円
借金返済5万円
で2万円不足している。
この場合、毎月の収入だけでは返済を継続できません。
多重債務型
足利銀行を返すために消費者金融から借り、その消費者金融を返すために別の借入れを利用している。
この状態なら、新しい借入先を探すより、借金全体を整理する方法を考える必要があります。
債務整理は「自己破産するか、しないか」の二択ではない
債務整理という言葉を見ると、すぐ自己破産を想像する人もいます。
しかし、法テラスでは主な債務整理として、
任意整理
破産手続
個人再生手続
特定調停
の4つを挙げています。
どれが適しているかは、借金額だけで決まりません。
見るべきなのは、
借金総額
毎月の手取り
最低生活費
資産
毎月返済できる金額
などです。
毎月一定額なら返済できる場合
現在の返済条件では厳しいものの、毎月一定額なら返済できる場合には、任意整理を検討することがあります。
任意整理は、裁判所などの公的機関を原則利用せず、債権者との話し合いによって借金を整理する方法です。
法テラスでは、弁護士や認定司法書士などへ依頼し、残元金を3~5年程度で分割返済する内容で合意するケースが多いと説明しています。
ただし、債権者には話し合いに応じる義務がありません。
そのため、
「任意整理すれば絶対に利息がゼロになる」
「必ず毎月返済額が半分になる」
とは限りません。
借金を大幅に圧縮すれば返済できる場合
現在の借金額では完済が難しくても、借金を一定程度減らせれば返済できる場合には個人再生を検討するケースがあります。
個人再生では、返済総額を少なくした再生計画を立て、裁判所に認められれば、原則3年間で計画どおり返済することによって残りの対象債務の免除を目指します。
ただし、税金や養育費など免除されない債務があります。
返済に回せるお金がほとんどない場合
たとえば、
手取り23万円
最低限必要な生活費23万円
という状態なら、借金返済へ回せる余力がほとんどありません。
このような場合には自己破産を含めて検討することがあります。
破産手続は、債務を払えない状態にある場合に、債務の免除を目的として裁判所で行う手続きです。
ただし、自己破産を申し立てれば必ずすべての支払義務がなくなるというものではありません。
実際にどの手続きが適しているのかは、専門家へ相談して判断する必要があります。
足利銀行だけを見て判断しない
ここは非常に重要です。
足利銀行カードローンの返済に困っているからといって、
足利銀行の借金だけが問題とは限りません。
たとえば、
足利銀行 100万円
消費者金融A 70万円
消費者金融B 40万円
リボ払い 50万円
なら、借金総額は260万円です。
足利銀行への返済だけを何とかしても、ほかの借金によって家計が赤字なら問題は解決しません。
そこで、一度すべての債務を書き出します。
そして、
借金総額
毎月返済総額
手取り収入
最低生活費
の4つを確認してください。
「返済できるか」の計算は非常にシンプル
たとえば、
手取り 280,000円
最低生活費 220,000円
なら、
280,000円-220,000円=60,000円
毎月6万円が返済余力です。
借金全体の毎月返済額が4万円なら、2万円残ります。
一方、返済総額が9万円なら毎月3万円不足します。
その3万円をカードローンで借りれば、
返済
↓
不足
↓
借入れ
↓
返済
を繰り返すことになります。
ここまで来たら「もっと節約すれば何とかなる」と決めつけず、現在の返済条件そのものが家計に合っているか確認する必要があります。
銀行口座を給与振込などに使っているなら相談時に伝える
足利銀行カードローンを債務整理する場合には、足利銀行とのほかの取引についても専門家へ伝えてください。
たとえば、
給与振込
公共料金
住宅ローン
クレジットカード引き落とし
家賃
保険料
などです。
銀行カードローンの債務整理では、銀行口座や保証会社との関係を含めて事前に確認したほうがよいケースがあります。
「カードローンだけ相談すればいい」と考えず、足利銀行との取引状況全体を伝えましょう。
返済日から逆算した行動表
最後に、この記事の時間軸をまとめます。
返済日前
返済額と口座残高を確認する。
不足が分かったら放置しない。
返済日
必要額に満たなければ一部だけ引き落とされるわけではないため注意する。
延滞開始後
遅延損害金の対象となり、延滞中は新たな借入れもできない。
翌月
今月分だけでなく、翌月の生活費と返済も含めて家計を計算する。
翌々月の約定返済日まで未返済
規定上、期限の利益を失い、貸越元利金等の全額を直ちに支払う義務が生じる事由に該当する。
自力返済の見通しがない
新たな借入れで時間を稼ぐのではなく、弁護士・司法書士などへの相談や債務整理を検討する。
まとめ|足利銀行カードローンが返せないなら「何日遅れたか」より早く動く
足利銀行カードローン〈モシカ〉は毎月5日が約定返済日で、前月5日の利用残高に応じた金額が返済用口座から自動引き落としされます。金利は年1.5%~14.8%、利用限度額は10万円~800万円です。
返済が遅れると年19.8%の遅延損害金が定められており、延滞中は新たな借入れもできません。さらに、約定返済を遅延し、翌々月の約定返済日まで返済しなかった場合には、規定上、期限の利益を失う事由に該当します。
だからといって、
「何としても別の会社から借りて返さなければ」
と考えるのも適切ではありません。
借金で借金を返しているなら、返済日を守れても借金問題そのものは改善していないからです。
重要なのは、
今月だけ足りないのか。
毎月家計が赤字なのか。
すでに借金で借金を返しているのか。
を切り分けることです。
一時的な不足なら家計調整によって自力返済へ戻れる可能性があります。
しかし、現在の収入だけでは足利銀行カードローンを含む借金を完済できず、返済のための借入れを繰り返しているなら、延滞が長期化するまで待つ必要はありません。
法テラスも、返済のために借金を重ねるような状況では、早急な債務整理が必要になると案内しています。任意整理・個人再生・自己破産・特定調停など複数の方法があるため、自分の収入や借金総額に合った方法を弁護士・司法書士などへ相談して検討しましょう。
「まだ1回しか遅れていないから大丈夫」ではなく、今の収入だけで最後まで返し切れるか。
そこを基準に判断することが、借金問題を深刻化させないための重要なポイントです。






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